“よかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
予覚75.0%
豫覺25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この二人の運命が刹那せつなに、火! という不安な旋風せんぷうに結びついて万吉のびんな神経へ、不吉な予覚よかくを与えた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私がこのかきものを読み始めて、読み終らない前に、父はきっとどうかなる、少なくとも、私は兄からか母からか、それでなければ伯父おじからか、呼ばれるにきまっているという予覚よかくがあった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大地震おほぢしんを、あのときすでに、不氣味ぶきみ按摩あんま豫覺よかくしたるにあらざるか。しからば八千八聲はつせんやこゑきつゝも、生命せいめいだけはたすかつたらう。きぬあらひしむすめも、みづはだこがすまい。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)