“八千八聲”の読み方と例文
読み方割合
はつせんやこゑ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八千八谷(はつせんやたに)を流(なが)るゝ、圓山川(まるやまがは)とともに、八千八聲(はつせんやこゑ)と稱(とな)ふる杜鵑(ほとゝぎす)は、ともに此地(このち)の名物(めいぶつ)である。それも昨夜(さくや)の按摩(あんま)が話(はな)した。其時(そのとき)、口(くち)で眞似(まね)たのが此(これ)である。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其(そ)の大地震(おほぢしん)を、あの時(とき)既(すで)に、不氣味(ぶきみ)に按摩(あんま)は豫覺(よかく)したるにあらざるか。然(しか)らば八千八聲(はつせんやこゑ)を泣(な)きつゝも、生命(せいめい)だけは助(たす)かつたらう。衣(きぬ)を洗(あら)ひし娘(むすめ)も、水(みづ)に肌(はだ)は焦(こが)すまい。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)