“やまつばき”の漢字の書き方と例文
語句割合
山椿100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の乳の下に平打の銀のかんざしが突き刺してあり、枕許にはいつも赤い山椿やまつばきの花片が一枚落ちていた、そうでしょ
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
わたくしがそうした無邪気むじゃき乙女心おとめごころもどっている最中さいちゅうでした、不図ふと附近あたりひと気配けはいがするのにがついて、おどろいてかえってますと、一ほん満開まんかい山椿やまつばき木蔭こかげ
僕の好きな山椿やまつばきの花も追々盛りになるであろう。十日ばかり前から山茱黄やまぐみしきみの花が咲いている。いずれも寂しい花である。ことに樒の花は臘梅ろうばいもどきで、韵致いんちの高い花である。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)