“やさすがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
優姿70.0%
嬌娜姿10.0%
痩形10.0%
艶容10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鏡葉之助は美少年、女のような優姿やさすがた。しかも一人だというところから、あなどりきって構えもつけず、さっと横撲りにかかって来た。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と美しいひとは、やや急込せきこんで言って、病身らしく胸をおさえた。脱いだ羽織の、肩寒そうな一枚小袖の嬌娜姿やさすがた、雲をでたる月かとれば、離れた雲は、雪女に影を宿して、墨絵につやある青柳あおやぎの枝。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぶっきらぼうに身をひねった下駄がけの野武士と、不断着ふだんぎ銘仙めいせんさえしなやかに着こなした上、腰から上を、おとなしくり身に控えたる痩形やさすがた
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と気があれば目も口ほどに物をいうと云うたとえの通り、新三郎もお嬢様の艶容やさすがた見惚みとれ、魂も天外に飛ぶばかりです。