“もみうら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅絹裏52.2%
紅裏39.1%
絳絹裏4.3%
綘絹裏4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女夫枕めをとまくらに靜かに横たはつた花嫁の死骸は、紅絹裏もみうらの夜の物をはね退け、緋縮緬ひぢりめん長襦袢ながじゆばんのまゝ、血汐の中にひたつてゐるのです。
白綾しらあや紅裏もみうら打ったる鎧下よろいした色々糸縅いろいろおどしの鎧、小梨打こなしうちかぶと猩々緋しょうじょうひの陣羽織して、手鑓てやりひっさげ、城内に駈入り鑓を合せ、目覚ましく働きて好き首を取ったのは
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
着附きつけ盲目縞めくらじまの腹掛の上に、紫の肩いれある、紺と白とのらんたつの銘撰めいせんに、絳絹裏もみうらをつけ、黒繻子くろじゅすの襟かけたるを着、紺の白木の三尺を締め、尻端折しりはしょりし、上に盲目縞の海鼠襟なまこえり合羽かっぱ
叩いた拍子に時子の綘絹裏もみうらの袖からころころと同じような紙屑が畳の上へ転げ落ちた。お茂の眼は輝いた。が、その輝きは輝いたことを羞じらうようにまた持前の暗い容貌に逆戻りした。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)