綘絹裏もみうら)” の例文
叩いた拍子に時子の綘絹裏もみうらの袖からころころと同じような紙屑が畳の上へ転げ落ちた。お茂の眼は輝いた。が、その輝きは輝いたことを羞じらうようにまた持前の暗い容貌に逆戻りした。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)