“めいかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳴鶴50.0%
明確40.0%
明覚10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳴鶴めいかくとか、巌谷いわやとかいう人が最も刺激を受けまして、筆を使うにしても懸腕直筆というようなものが流行りまして、一種の型を作ったのでありましたが
よい書とうまい書 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
大使館たいしかん所在しよざいを、かれ明白めいはくにはらなかつた。勿論もちろん招待せうたい意味いみについても、明確めいかくなことはわからなかつた。しかし大凡おゝよその見当けんたうはわかつてゐた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
恍惚こうこつと云うのが、こんな場合に用いるべき形容詞かと思う。熟睡のうちには何人なんびとも我を認め得ぬ。明覚めいかくの際にはたれあって外界がいかいを忘るるものはなかろう。ただ両域の間にのごとき幻境がよこたわる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)