“むごた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
25.0%
8.3%
慘酷8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、先刻さっきの、不可思議な様子を考えてみると、恐ろしい事に、この可愛いい少女は、このむごたらしい血の滲んだ傷に、残虐な魅力を、舐めたい衝動を、感じたのかも知れない。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
さぞむごたらしいであろうその屍体したいが、このぼーっ、ぼーっと照しだされる蛍火の下では、どうしたことか却って、夢に描かれたように、ひどく現実離れのした倒錯した美しさを見せるのであった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
けたゝましく音を立てて燃える松明まつの光は、一しきり赤くゆらぎながら、忽ち狹いはこの中を鮮かに照し出しましたが、𨋳とこの上にむごたらしく、鎖にかけられた女房は——あゝ、誰か見違へを致しませう。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
役人も現場のむごたらしさに、ひどくタジタジとなつて居ります。