“輫”の読み方と例文
読み方割合
はこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけにはこへはひる所だから、片手に袴をつかんだまま、心もち腰をかがめ加減にした、——その又恰好もたまらなかつたつけ。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
再びしずしずと牛車のはこにはいって、そうして、牛車を戻せと低い声で命令すると、牛はやがてのそのそと動き出して、ながえは京の方角へむかって行った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
尤もその車の内は、浮線綾のふちをとつた青い簾が、重く封じこめて居りますから、はこには何がはいつてゐるか判りません。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)