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みやり
長兵衞は
見遣汝は
廻りの
髮結ならずや何故此所へ來り入らざる
差出口過言なり長助
那の者を
擲出せと云ひければ長助は
立掛り清三郎が
首筋を
掴みて
表へ
突出し
門口の
材木を
奪ひ取り仕合せ宜と
獨笑してお兼が
死骸を
見遣もせず
鈴ヶ
森の方へと
走り行こそ
不敵なれ
見遣コレ段右衞門
爾ぢは三五郎と申
合せ元栗橋にて掃部茂助藤兵衞を殺せしは我が
推量に相違無し然れば鎌倉屋金兵衞を殺したるも汝ならん
眞直に白状せよともうされければ段右衞門は
漸々に
眼を