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みなみまんしゆう
南滿洲には、やはり
石器時代頃からすでに
人間が
住んでをりましたが、
周の
末から
漢の
初めに
支那人が
盛んに
植民してゐたのです。
さて
鴨緑江をわたり
北の
方へ
行きますと、
支那の
領地の
南滿洲でありますが、こゝは
日清戰爭、
日露戰爭などがあつて
以來、
日本と
縁の
深い
土地であります。
そのほか
南滿洲の
各地には、
小さな
煉瓦造りの
墓や
石棺がありますが、ことに
珍しいのは、
貝殼でもつて
四角に
取り
圍み、その
中に
死體を
收めた
墓であります。