“まわしもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
間諜41.7%
諜者25.0%
間者16.7%
廻物8.3%
間諜者8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これご覧なされい、拙者初対面からおかしい奴と睨んでおりましたが、あんじょう大月玄蕃の間諜まわしものでござった」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「大久保長安? ——やや、すると、おまえたちは、よくられててき諜者まわしものに買われたのじゃな」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「解った解ったこの野郎、手前は役人の間者まわしものだな! その手に乗るか、途方もねえ、こう見えても裏切りはしねえ、五両ばかりのハシタ金で、山塞を明かしてたまるものか」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
うちへ探偵の廻物まわしものが這入ったのですよ。小僧だと思って抛って置いたのですが、うっかりして本郷の方を嗅ぎ出されそうになったのです。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「江戸の女は、みんな、間諜者まわしものと思ってるんでしょう」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)