間諜まわしもの)” の例文
「敵の間諜まわしものじゃないか。」と座の右に居て、猪口ちょくを持ちながら、膝の上で、箇条を拾っていた当家の主人が、ト俯向うつむいたままで云った。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これご覧なされい、拙者初対面からおかしい奴と睨んでおりましたが、あんじょう大月玄蕃の間諜まわしものでござった」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから踏縛ふんじばって、お蘭さんを埋めた棺桶の中へほうり込んで、石蓋をして畳を敷いて来ましたが、此所こゝへ来て見ると、粥河の畜生中々本当にする奴じゃアねえ、何でも山三郎の間諜まわしものだ/\と云ってたが
「うぬ、間諜まわしもの!」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間諜まわしものだッ」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)