“まちなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
町中63.9%
市中16.4%
街中16.4%
六街三市1.6%
街頭1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども明治時代——或は明治時代以前の人々はこれ等の怪物を目撃もくげきする程この町中まちなかを流れる川に詩的恐怖を持つてゐたのであらう。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
お兼が越えた新庄というのは、加州の方へ趣く道で、別にまた市中まちなかの北のはずれから、飛騨へ通ずる一筋の間道がある。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
街中まちなかでくり返されているできごとなどには注意を向けたこともなかったが、知ってのとおり、彼の同僚の年若い官吏などは
外套 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
呼びわしながら、たちまち南大門を突破し、さらに東門西門を打ち破るときの声も一つに、すべて、五千余人の歩騎兵が、どっと、その夜の六街三市まちなかへ洪水の逆巻くかと見えるばかりに流れ入った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これさ/\、はぢぢゃ/\、亂暴らんばうをすな? チッバルト、マーキューシオー、領主との嚴命げんめいではいか、ヹローナの街頭まちなか鬪諍たゝかひをしてはならぬはずぢゃ。これさ、チッバルト! マーキューシオー!