“ぼうぐみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
棒組100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝から晩まで弁当持参でたまばかり磨いている。これも棒組ぼうぐみだ。第三にと……迷亭? あれはふざけ廻るのを天職のように心得ている。全く陽性の気狂に相違ない。第四はと……金田の妻君。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おろ棒組ぼうぐみはなしけるは只今龜屋方の挨拶あいさつ昨夜ゆうべの女客の今朝早く出立せしとは不審ふしんなり殊に亭主の顏色かほいろといひ何共合點がてんゆかぬ事なりとはなしる處へ江戸の方より十人ばかりの男の羽織はおり股引もゝひきにて旅人とも見えずさりとて又近所の者にはあらずと見ゆるがいき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なすにぞ彦三郎差つけながら内々にて御尋おたづね度事たきことつて參上さんじやう仕つりしなり助十樣の御名はうけたまはり候へども貴君あなたの御名は未だうけたまはり申さず何と申され候やと問ば私は助十が棒組ぼうぐみ權三と申者御用も御座らば仰聞おほせきけられよと申に若年ながら彦三郎は發明故見れば見苦敷みぐるしく如何いかにも貧窮ひんきうの樣子なれば金子きんす一分を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)