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びつちうのかみ
ふりがな文庫
“びつちうのかみ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
備中守
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
備中守
(逆引き)
宜
(
よ
)
いか
按摩
(
あんま
)
、と
呼
(
よ
)
ばゝつて、
備中守
(
びつちうのかみ
)
、
指
(
ゆび
)
のしなへでウーンと
打
(
う
)
つたが、
一向
(
いつかう
)
に
感
(
かん
)
じた
様子
(
やうす
)
がない。さすがに
紫色
(
むらさきいろ
)
に
成
(
な
)
つた
手首
(
てくび
)
を、
按摩
(
あんま
)
は
擦
(
さす
)
らうとせず
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
い
)
ふ。
其処
(
そこ
)
で
渋
(
しぶ
)
りながら
備中守
(
びつちうのかみ
)
の
差出
(
さしだ
)
す
腕
(
うで
)
を、
片手
(
かたて
)
で
握添
(
にぎりそ
)
へて、
大根
(
だいこん
)
おろしにズイと
扱
(
しご
)
く。とえゝ、
擽
(
くすぐ
)
つたい
処
(
どころ
)
の
騒
(
さは
)
ぎか。
最
(
も
)
う
其
(
それ
)
だけで
痺
(
しび
)
れるばかり。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
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