“ひでり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
75.3%
旱魃10.6%
旱天7.1%
日照3.5%
干天1.2%
干魃1.2%
陽旱1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてひでりの多かった夏にも雨が一度来、二度来、それがあがるたびごとにやや秋めいたものが肌に触れるように気候もなって来た。
城のある町にて (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
旱魃ひでりの氷屋か貧乏人が無尽むじんでも取ったというようににやり/\と笑いながら、懐中から捲出まきだしたは、鼠色だか皮色だか訳の分らん胴巻様どうまきよう三尺さんじゃくの中から
(和歌といふものは、手際よく例をひくと、旱天ひでりに雨を降らす事も、借金の日限を延ばす事も出来るものなのだ。)
当年はすなわち天に陽明とござって、日照ひでりが六分……
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夕立や田をみめぐりの神ならば——と俳聖が干天ひでりに祈つた三圍みめぐり神社も、もう香夢洲むかふじまの名所でもなくなつてしまつた。
河風 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
区役所から水道を無益につかわないようにという達しが出た。近郷近在は無論干魃ひでりだという噂である。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たとえば天平四年の夏陽旱ひでりに際して、雨をわしめられたときの詔の一節。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)