“かんてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンテン
語句割合
寒天38.5%
旱天38.5%
寛典15.4%
寒心太3.8%
干天3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから教室はあの水車小屋ごやみたいな古臭ふるくさ寒天かんてんのような教室でした。みんなは胆取きもとりと巡査じゅんさにわかれてあばれています。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
折からの旱天かんてんにもげず、満々たる豊かさをひびかせて、富士の裾野のいかにも水々しい若さを鮮やかに印象している。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
かれは、秀吉のおはなしゅうとして、大坂表へ移住した。思うに、もしこれが、信長の場合であったならば、こんな寛典かんてんにめぐまれるはずもなし、かれの首は、二つあっても足りなかったであろう。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この習慣が今の生糸や寒心太かんてんの産業を生み且つ発達させた。私の住んでゐる寒村の人々が、厳冬の湖上に於て、昼夜となく働いてゐるといふことは、その諏訪人の気風の片鱗である。
諏訪湖畔冬の生活 (新字旧仮名) / 島木赤彦(著)
まさに干天かんてんの慈雨とでもいうか、最良の医師においでを願ったということになるのである。