“はんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
帆走28.6%
搬送14.3%
半双14.3%
半槍14.3%
泛淙14.3%
蟠簇14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帆走はんそうを主として、補助機関が附してあること。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
部隊としては籾を集めて、これを米とする以外になかった。しかしツゲガラオ飛行場から飛び立つ米機のため、昼間は籾の搬送はんそうは出来ぬ。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
此の山のふもとから北方に拡がるサンホセの盆地から、米機の眼を盗み、兵達が搬送はんそうして来たもみをバンカに連ね、既に朝の籾きが始まったのであろう。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
柳営りゅうえいに仕官の望みを絶って、伝奏でんそうやしきの半双はんそう屏風びょうぶに、武蔵野之図を一そうに描き残したまま、江戸の地を去った武蔵は、あれからどう道どりを取って来たか。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仁藤昂軒は剣術と半槍はんそうの名人で、新規に三百石で召し出され、家中の者に稽古をつけていた。六尺一寸というたくましい躰躯たいくに、眼も口も鼻も大きかったらしい。
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
所謂いはゆる『教時問答』『菩提心義』『悉曇蔵』『大悉曇草』等なり、その『教時問答』は一仏一処一教を立て、三世十方一切仏教を判摂す、顕密を錯綜さくそうし、諸宗を泛淙はんそうす、台密の者、法を之に取る
野原一面に叢生する刈萱は雑草の中に一頭地を抜いて蟠簇はんそうしてゐる。強靭な葉茎と鋭く尖つた葉端は何ものも寄せつけまいとするやうな冷酷さを示してゐる。
秋の七草に添へて (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)