“ねくび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝首50.0%
寢首25.0%
寐首12.5%
寝頸12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そ、その料簡りょうけんがいけねえんだ。はらにあろうがなかろうが、武士ぶし戦略せんりゃく坊主ぼうず方便ほうべんとき場合ばあいじゃ、ひと寝首ねくびをかくことさえあろうじゃねえか。——さ、ここにふでかみがある。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
せんじなどしけるが今宵は吾助の番に當りて例の如く次の間に寢て居たりしに喜内は熱氣ねつき少しうすらぎたるにや其夜は心快こゝろよげにすや/\と眠れる樣子なれば吾助は心に思ふ樣今喜内殿病につかねむりたるなれば假令たとへ寢首ねくび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人には云えないが、しまいには親の寐首ねくびを掻き兼ないよ、今日という今日は実に呆れたから、たった今出て往っておくれ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
活気にみちて困るなら運動場へ出て相撲すもうでも取るがいい、半ば無意識に床の中へバッタを入れられてたまるものか。この様子じゃ寝頸ねくびをかかれても、半ば無意識だって放免するつもりだろう。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)