寢首ねくび)” の例文
新字:寝首
「あの女には蟲が付いて居る、私は何時寢首ねくびかれるかわからない——あんな怖い女はありませんよ」
せんじなどしけるが今宵は吾助の番に當りて例の如く次の間に寢て居たりしに喜内は熱氣ねつき少しうすらぎたるにや其夜は心快こゝろよげにすや/\と眠れる樣子なれば吾助は心に思ふ樣今喜内殿病につかねむりたるなれば假令たとへ寢首ねくび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)