“ぬっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしトマトは安い代りにマイナイスソースの固いのを作ってパンへぬってトマトを挟まなければなりませんからマイナイスソースの代を一人前一銭ずつ二十人で二十銭と致しましょう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
刀のぐことは知らぬが、さやを塗りつかを巻き、その外、金物かなものの細工は田舎ながらドウヤラコウヤラ形だけは出来る。今でも私のぬっ虫喰塗むしくいぬりの脇差わきざしの鞘が宅に一本あるが、随分不器用なものです。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
老婆は大きな眼鏡をかけて冬の仕事に取かかって襤褸つづれぬっている……鳥籠の上に彼方かなた家根やねの上から射し下す日はあたたかに落ちて
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年のとき荒仕事ばかりして、冬になるとあかぎれが切れて血が出る、スルと木綿糸で瘃の切口きれくちぬっ熱油にえあぶららして手療治てりょうじをして居た事を覚えて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)