“とりはず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トリハズ
語句割合
取外78.3%
取除21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、そうしていても際限がありませんので、レンズの装置を取外とりはずすことなぞはあと廻しにして、私は慌ただしく唯一の相談相手である河野の部屋を訪れました。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
取外とりはずして言いかけて倏忽たちまちハッと心附き、周章あわてて口をつぐんで、吃驚びっくりして、狼狽ろうばいして、つい憤然やっきとなッて、「畜生」と言いざまこぶしを振挙げて我と我をおどして見たが
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
相川は金縁の眼鏡を取除とりはずして丁寧に白い帕子ハンケチいて、やがてそれを掛添えながら友達の顔をながめた。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その橇は人力車の輪を取除とりはずして、それに「いたや」の堅い木片で造った橇を代用したようなものだ。梶棒かじぼう後押棒あとかじぼうとあって人夫が二人掛りで引いたり押したりする。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)