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取除
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とりはず
ふりがな文庫
“
取除
(
とりはず
)” の例文
壁はまだ乾かず、戸棚へは物も入れずにある。唐紙は
取除
(
とりはず
)
したまま。種々なことを山の上から想像して来た家内には、この住居はあまりに狭かった。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
何時来て見てもその油絵だけは
取除
(
とりはず
)
さずにあった。岸本はその前に立って岡と話し話し眺め
入
(
い
)
っているうちに、やがて町から罎を
提
(
さ
)
げた娘が戻って来た。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
相川は金縁の眼鏡を
取除
(
とりはず
)
して丁寧に白い
帕子
(
ハンケチ
)
で
拭
(
ふ
)
いて、やがてそれを掛添えながら友達の顔を
眺
(
なが
)
めた。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その橇は人力車の輪を
取除
(
とりはず
)
して、それに「いたや」の堅い木片で造った橇を代用したようなものだ。
梶棒
(
かじぼう
)
と
後押棒
(
あとかじぼう
)
とあって人夫が二人掛りで引いたり押したりする。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「いよいよ本物かナ」と言って、学士は新しく自分で張った七寸
的
(
まと
)
を
取除
(
とりはず
)
しに行った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
夏らしく
唐紙
(
からかみ
)
なぞも
取除
(
とりはず
)
してあって、台所から玄関、茶の間の方まで
見透
(
みとお
)
される。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
除
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“取除”で始まる語句
取除者