“てんすゐをけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
天水桶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海老床の前の天水桶てんすゐをけ——あの水がやけに濁つて、春先だといふのに、水草の枯れたのが一パイ浮いて居たらう。あの中を掻き廻して見るが宜い
つれ吉原より返りと見えて此方こなたへ來るゆゑ久兵衞は仕舞しまつたりと思ひながら早足はやあし軒下のきしたへ廻り天水桶てんすゐをけかげへ隱れんとする處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もよくやう育しけるが米屋市郎左衞門が伯母をばの殺されたる霜月しもつき十七日の夜麻布邊へきやく乘行のせゆきおほいにおそくなりて丑刻やつどきごろ福井町の我が家へ歸り來るに誰やらん天水桶てんすゐをけにて物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二人は裏口の側の天水桶てんすゐをけ踏臺ふみだいにして、あまり苦勞もせずに塀を乘り越えました。
聞くに昨夜の事柄ことがらより權三助十が話しとう委細ゐさい物語ものがたりしかば八右衞門は彦三郎の孝心を大にかんじ早速權三助十を呼になほわけきくに去年十一月十七日の夜中に歸るをり天水桶てんすゐをけにて血刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)