“つじぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辻車62.5%
辻俥37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十四五年前じふしごねんぜん、いまの下六番町しもろくばんちやうしたころも、すぐ有島家ありしまけ黒塀外くろべいそとに、辻車つじぐるま、いまの文藝春秋社ぶんげいしゆんじうしやまへ石垣いしがきと、とほりへだつた上六かみろくかどとにむかひ、番町學校ばんちやうがくかうかどにも、づらりと
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二階のテスリから繻子しゅすの帯をおろし、それをつたって表の広小路に出ると、辻車つじぐるまにのって一晩じゅう当てもなく向島むこうじま辺をき歩かせた揚句あげく本所ほんじょの知合いの家へころがり込んで、二日二晩
年のころ五十ばかりの博士は、不断着のまま、辻俥つじぐるまなどに乗って、たまにそこへやって来るのであったが、それは単に三月とか四月とかの纏まった生活費と養育費とを渡しに来るだけに止まっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)