“ちょうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眺望89.7%
張邈2.6%
帳房2.6%
悵望2.6%
趙萌2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ハハハ遠慮か。まあ来たまえ」と青年は否応いやおうなしに高柳君を公園の真中の西洋料理屋へ引っ張り込んで、眺望ちょうぼうのいい二階へ陣を取る。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
陳宮は、顔赤らめて、辞し去ったが、その不成功を、陶謙に復命する勇気もなく、そこから陳留の太守張邈ちょうぼうの所へ走ってしまった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は日夜、懊悩煩悶おうのうはんもんしたあげく、終に陳留ちんりゅうはしって、そこの太守張邈ちょうぼうもとへ身を寄せてしまった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乱軍の中に気を失った李陵りりょう獣脂じゅうしとも獣糞じゅうふんいた単于ぜんう帳房ちょうぼうの中で目を覚ましたとき、咄嗟とっさに彼は心を決めた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
陵が手を離すと、男はバッタリ地に倒れた。その姿に目もやらず、陵は帳房ちょうぼうの外へ飛出した。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その後杜陽は桟道を通ったことがあったが、自分の墜ちた処へ往くと壑の底へ向って悵望ちょうぼうし、陳宝祠へは金を出して重修しゅうぜんした。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
また、司徒王允おういん、太尉楊彪ようひょう左軍校尉さぐんこうい淳于瓊じゅんうけい、右軍の趙萌ちょうぼう、同じく後軍校尉ごぐんこうい鮑信ほうしんなどがめいめい数百騎をひきいて来合せ、帝にまみえて、みないた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)