“そうで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
総出78.6%
總出14.3%
惣出7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
消防隊員は総出そうででもって、穴の中にしきりにセメントの溶かしたものをぎいれている。もちろんそれは蟹寺博士の指図さしずによるものであった。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二百十日にひやくとをか落水おとしみづに、こひふななまづすくはんとて、何處どこ町内ちやうないも、若いしうは、田圃たんぼ々々/\總出そうでさわぐ。子供こどもたち、二百十日にひやくとをかへば、ふな、カンタをしやくふものとおぼえたほどなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(縁に腰をかける。)手前も海驢あしかの生れ變りぢやああるめえ。なんで一日寢そべつてゐるのだ。長屋中が惣出そうでの井戸がへを知らねえか。寢ぼけたつらを早く洗つて、みんなと一緒に綱を引きに出て來い。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)