“そうけだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
総毛立53.8%
總毛立23.1%
惣毛立15.4%
惣毛竪7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、程なく滋幹は、父の足が止まったので、自分もピタリと歩みをとゞめた瞬間に、体じゅうが総毛立そうけだつものを眼前に見た。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
けたか、唯吉たゞきち一息ひといき身體中からだぢう總毛立そうけだつた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
次第に近づいてくる竹のは、一味冷徹な鬼気を流してきて、そこに、つばぶるいをひそめる者、柄糸つかいとへ唇をつける者などの血汐をいよいよ惣毛立そうけだたせ、いよいよたけくジリジリとき騒がせる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしはもう彼奴あいつが参りますと、惣毛竪そうけだつて頭痛が致すのでございます。あんな強慾な事を致すものは全く人相が別でございます。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あれが来ると、悚然ぞつと、惣毛竪そうけだつてからだすくむのですもの、唯の怖いとは違ひますわね。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)