總毛立そうけだ)” の例文
新字:総毛立
その九時頃くじごろ濱野はまのさんがて、ちやはなしながら、ふと「いつかのこたつさわぎは、丁度ちやうど節分せつぶん今夜こんやでしたね。」といふのをなかばくうちに、わたしはドキリとした。總毛立そうけだつてぞつとした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けたか、唯吉たゞきち一息ひといき身體中からだぢう總毛立そうけだつた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わたしひざをついて總毛立そうけだつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)