“せきはん”の漢字の書き方と例文
語句割合
赤飯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞中まんなか卓子テエブルかこんで、入亂いりみだれつゝ椅子いすけて、背嚢はいなうかず、じうひきつけたまゝ、大皿おほざらよそつた、握飯にぎりめし赤飯せきはん煮染にしめをてん/″\につてます。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「薬がおさまるようになれば、もうしめたものだ。だがちっとは長びくだろうし、床上とこあげの時分は暑かろうな。こいつは一つ赤飯せきはんの代りに、氷あずきでもくばる事にするか。」
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
内でも赤飯せきはんいて、お目出度いお目出度いと親達が右左から私をあおがぬ許りにして呉れた。してみれば、矢張やッぱり名誉でお目出度いのに違いないと思って、私もおおいに得意になっていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)