“こわめし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強飯86.1%
赤飯13.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突如藤吉の指さす方、天水桶の傍に、紫の煮出し殻を四角の箱から開けたまま強飯こわめしみたいに積み上げてある江戸紫屋自慢の看板。
うまには強飯こわめしを食わせる。三月の節句には白酒をのませる。五月には柏餅を食わせる。手習の師匠であれば、たなばた祭もする。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「こりゃしからん! 僕が赤飯こわめしのために面白がるなら、君なんぞは難有ありがたがッていいのだ。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
赤飯こわめし小折箱ささおりを、一つずつ持って、煮しめ蓮根はすや、芋を、指で、つまんで食いながら「御嘉酒ごかしゅ」で、赤い顔をした兵が、年暮くれの市中へ、あふれて出た。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)