“すりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
摺粉66.7%
磨込33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いとな七日々々なぬか/\追善供養つゐぜんくやうも心の及ぶだけはつとめしが何分男の手一ツでをさなき者の養育やういく當惑たうわくひるは漸く近所きんじよとなりもらちゝなどしよる摺粉すりこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
摺粉すりこか、上糝粉じょうしんこか、そんなものを甘くして、優に一昼夜の吸引に堪え得るようにしてある。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おしゃぶりも、ピーピーも、風車も、でんでん太鼓もケシ飛んで、ミルクであり、摺粉すりこであるべき徳利はくわえ出されて、その余瀝よれきが餓えたる犬のむさぼり吸うところとなりました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
葭簀よしずを立掛けた水茶屋の床几しょうぎにはいたずら磨込すりこんだ真鍮しんちゅう茶釜ちゃがまにばかり梢をもれる初秋の薄日のきらきらと反射するのがいい知れず物淋ものさびしく見えた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)