摺粉すりこ)” の例文
いとな七日々々なぬか/\追善供養つゐぜんくやうも心の及ぶだけはつとめしが何分男の手一ツでをさなき者の養育やういく當惑たうわくひるは漸く近所きんじよとなりもらちゝなどしよる摺粉すりこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
摺粉すりこか、上糝粉じょうしんこか、そんなものを甘くして、優に一昼夜の吸引に堪え得るようにしてある。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おしゃぶりも、ピーピーも、風車も、でんでん太鼓もケシ飛んで、ミルクであり、摺粉すりこであるべき徳利はくわえ出されて、その余瀝よれきが餓えたる犬のむさぼり吸うところとなりました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)