“すなほこり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
砂埃81.8%
砂塵18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九百八十六部の「夢みつつ」は札幌さつぽろの或物置小屋の砂埃すなほこりの中に積み上げてあつた。が、それはしばらくだつた。彼の詩集は女たちの手に無数の紙袋かみぶくろに変り出した。
詩集 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
男は砂埃すなほこりでざらつきそうな赤い毛と、日に焼けて生涯しょうがいめっこない強い色をっていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし植林の善き感化はこれにとどまりませんでした。樹木の繁茂は海岸より吹き送らるる砂塵すなほこりの荒廃をめました。
夕暮らしい寒い風が問屋物とんやものを運搬する荷馬車のきしって行く跡からかわききった砂塵すなほこりを巻き揚げていった。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
北海沿岸特有の砂丘すなやまは海岸近くに喰い止められました、もみは根を地に張りて襲いくる砂塵すなほこりに対していいました