“しゃじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
砂塵40.0%
沙参20.0%
社人20.0%
車塵20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
砂塵しゃじんのようになった破片がおさまると、さっきまで見えていた大時計台が、どこへけし飛んだか姿を消していて、屋敷跡へ目を向けた者の背筋せすじを冷くした。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このトトキの語が、今日こんにちなお日本の農民間に残って、ツリガネソウ一名ツリガネニンジン、すなわちいわゆる沙参しゃじんをそういっている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
一息にこれだけの弁解をしてしまったから、さすがの社人しゃじんも相当にあきれたと見えます。ただ呆れただけならいいが、どうもそのこましゃくれた弁解ぶりが、癪にもさわったようで
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
巷の百万の屋根屋根は、皆々、同じ大きさで同じ形で同じ色あいで、ひしめき合いながらかぶさりかさなり、はては黴菌ばいきん車塵しゃじんとでうす赤くにごらされた巷のかすみのなかにその端を沈没させている。
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)