“しんしやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斟酌91.7%
酙酌8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞台で大勢に見せるものであるから、いかに実際だからと言つて、そこには多少の斟酌しんしやくがあつたものである。そんな露骨なことは舞台にはのぼせられないぢやないか。
社会と自己 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
こゝは英雄えいゆう心事しんじはかるべからずであるが、ぶちまけられるはうでは、なん斟酌しんしやくもあるのでないから、さかしま湯瀧ゆだき三千丈さんぜんぢやうで、流場ながしば一面いちめん土砂降どしやぶりいたから、ばちや/\とはねぶ。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
開きたりソレの瀧ホラ向ふの岩奇絶妙絶と云ふうちには四五たんは馳せ過る馬車の無法むはふとばせ下は藍なす深き淵かたへは削りなせる絶壁やうやくに車輪をのするだけの崕道がけみちを容赦も酙酌しんしやくもなく鞭を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)