“しんきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンキン
語句割合
宸襟76.5%
親近11.8%
心琴5.9%
辛勤5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「事が成就したあかつきは、恐れ多くも宸襟しんきんを悩まし奉ったお詫びに、自分らは二重橋で切腹をせねばならぬと思っております」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
突然、親近しんきんの思いともつかぬ、嫌悪の感じともちがう、不思議な烈しい感情が、私の胸に湧き上った。私は、立ち上った。栗の木の下に横たわった死体の上に、私は私のよろめく影を見た。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
詩は人の心琴しんきんかなで人の血をつ。曹植の詩は曹植のいのちを救った。即日、安郷あんきょう侯にへんされて、孤影を馬の背に託し、悄然しょうぜん兄の魏王宮から別れ去ったのである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仕掛ながれの末には杜若かきつばたなど咲き躑躅つゝぢ盛りなりわづかの處なれど風景よし笠翁りつをうの詩に山民習得ならひえて一身ものうかん茅龕ばうがんに臥しうみて松にかへつ辛勤しんきんとつ澗水かんすゐおくる曉夜を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)