“しろくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白黒88.9%
平仄11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの鵞鳥がてうこゑ婦人ふじんくちあんぐり、眞赤まつかになつて白黒しろくろにしてる、さだめて先刻せんこく失言しつげんをば後悔こうくわいしてるのであらう。
生残った戯作者の遺物どもは法燈再び赫灼として輝くを見ても古い戯作の頭ではどうようもなく、空しく伝統の圏内に彷徨して指をくわえて眼を白黒しろくろする外はなかった。
判るさ、おいらはこれでも、漢詩の平仄しろくろを並べたことがあらあ、酔うて危欄きらんれば夜色やしょくかすかなり、烟水えんすい蒼茫そうぼうとして舟を見ず、どうだい、今でも韻字の本がありゃ、詩ぐらいは作れるぞ
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)