“しょうがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
賞翫85.7%
賞玩11.1%
小龕1.6%
称翫1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この節、肉どころか、血どころか、贅沢ぜいたくな目玉などはついに賞翫しょうがんしたためしがない。鳳凰ほうおうずい麒麟きりんえらさえ、世にも稀な珍味と聞く。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その美貌びぼうとかの方へかれがちなため、彼女の魂の美しさを物語る遺文がともすれば、好事家こうずか賞玩しょうがんにのみゆだねられてゐることではあるまいか。
ジェイン・グレイ遺文 (新字旧仮名) / 神西清(著)
フランシスとその伴侶なかまとの礼拝所なるポルチウンクウラの小龕しょうがんともしびが遙か下の方に見え始める坂の突角に炬火たいまつを持った四人の教友がクララを待ち受けていた。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
称翫しょうがんするは和漢古今の通例なれども、これ雪の浅き国のたのしみなり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)