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しゆびよく
討取樣偏へに御頼み申なりと重四郎の意に
隨ひければ
然ば是より案内致すべし
彼隱亡彌十が方へ到りて三五郎を
呼出し置て其時
拙者も助太刀致し
首尾能敵を
彼是と云れては
却て痛み入なり平に
受納めらるべしと
種々に云ければ忠八今は
辭し
難く二包の金子を
押戴き
然ば是にてお別れ申さんと云を佐太夫も止め
兼て
呉々も
首尾能本望を
舁上れば
御機嫌能うと一同に見送る中に女房は
呉々お節が頼み事
首尾能成就なす樣にと云に藤八
莞爾と笑ひ
其處に
拔りが有者かと
夜明烏と
諸ともに
寢ぐらを放れ
行空は花の島田を