“しゅかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朱桓23.1%
手翰23.1%
主幹15.4%
手簡15.4%
主桿7.7%
手柬7.7%
酒間7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の将、朱桓しゅかんという将軍がひとりの下婢かひを置いたが、その女は夜中にねむると首がぬけ出して、あるいは狗竇いぬくぐりから、あるいは窓から出てゆく。その飛ぶときは耳をもってつばさとするらしい。
忠利の「松風まつかぜ」の出来栄えを賞歎した手翰しゅかんであるが、師弟和楽の状が、紙面に躍如やくじょと溢れている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ただちに、電源の主幹しゅかんを切って、消灯しょうとうだ!」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
麓は利休りきゅう手簡しゅかんの軸を持ち来りて釜の上に掛く。その手紙の文に牧渓もっけいをほめて
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
測距儀そっきょぎに喰い下っている士官は、忙しく数字を怒鳴っていた。砲術長は、高声器から、射撃命令を受けとると腕時計を見守りながら電気発火装置の主桿しゅかんを、ぐッと握りしめた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
(この咄については『明星』掲載当時或る知人から誤解であると手柬しゅかんして訂正されたが、これもまた鴎外自身の口から聴いたのだから、鴎外の思違いかも知れぬが取消さずに置く。)
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
と合併してなされる諸般の打合せが、義貞と和氏とのあいだで、酒間しゅかん、仲よくいろいろと語られていた。が、そのうちに。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)