“手翰”の読み方と例文
読み方割合
しゅかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「御舎弟伝七郎どのから其許そこもとへの手翰しゅかん、たしかに渡し申すぞ。——ここで一読いたして、すぐ返辞を承りたい」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
忠利の「松風まつかぜ」の出来栄えを賞歎した手翰しゅかんであるが、師弟和楽の状が、紙面に躍如やくじょと溢れている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「細川殿の手翰しゅかん、ならびに将軍家の御書、とく披見ひけんいたした。不肖信長を、たのみにおぼしめさるるからには、この信長にあたうかぎりなお力にはなり申そう。——使者にも遠路大儀であった」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)