朱桓しゅかん)” の例文
それより少し前に、呉の朱桓しゅかんは、石亭の裏山にじて、潜行していたが、折ふし魏の張普が附近の味方の伏兵を巡視して来るものと遭遇していた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の将、朱桓しゅかんという将軍がひとりの下婢かひを置いたが、その女は夜中にねむると首がぬけ出して、あるいは狗竇いぬくぐりから、あるいは窓から出てゆく。その飛ぶときは耳をもってつばさとするらしい。
輔国ほこく大将軍平北都へいほくと元帥に封ぜられた陸遜りくそんは、呉郡の朱桓しゅかん銭塘せんとう全琮ぜんそうを左右の都督となし、江南八十一州の精兵を擁して、三道三手にわかれて北上した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恟々きょうきょうと、ふるえ上がっているのを見て、朱桓しゅかんは、主なる部下を会して告げた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ときに、濡須の守りに当った呉の大将は、年まだ二十七歳の朱桓しゅかんであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)