“しふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雌伏66.7%
四幅11.1%
私服11.1%
仕服5.6%
私腹5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抜擢しようとすれば、教育界にもその他の社会にもそれだけの実力を抱きながら、空しく雌伏しふくしている人材は無数にあります。
三面一体の生活へ (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
そして、両側の柱には四幅しふくの絵をけて、その中間になった所にも何かの神の像をえがいた物を掛けてあった。神像の下には香几こうづくえがあって、それには古銅の香炉こうろ花瓶かびんを乗せてあった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
戸波研究所を立出でた青年は、私服しふく憲兵との間に、話がついていたのでもあろうか、別にとがめられる風もなかった。彼は、往来を、急ぐでもなく、ブラブラと歩き出した。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
糸味染味が無類によく、若しこの布が早く知れ渡っていたら、茶人などは好んで袋ものや仕服しふくにでも用いたであろう。
京都の朝市 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
でなくてさえ強慾ごうよくな石見守は、私腹しふくをこやすためと家康のきげんをとるために、金坑掘夫ほりをやとって八方へ鉱脈こうみゃくをさぐらせる一方に、甲斐かい百姓ひゃくしょう町人ちょうにんから、ビシビシと苛税かぜいをしぼりあげて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)