“しくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
司貨33.3%
熾火33.3%
齒科33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒沢雪堂、名は惟直ゐちよくあざな正甫せいほ正助しやうすけと称した。武蔵国児玉郡の人で、父雉岡ちかうの後をぎ、田安家に仕へた。当蒔六十四歳になつて、昌平黌の司貨しくわを職としてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
われは我鍾愛しようあいの物、我がしば/\接吻せし物、我が心血をそゝぎし物、我が性命ある活思想とも稱すべき物をもて、熾火しくわの裡になげうちたり。我詩卷は炎々として燃え上れり。
ふべき場合ばあひではないけれども、まことにてん美祿びろくである。家内かない一口ひとくちした。不斷ふだん一滴いつてきたしなまない、一軒いつけんとなりの齒科しくわ白井しらゐさんも、しろ仕事着しごとぎのまゝでかたむけた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)