“おきび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熾火50.0%
燠火50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへば數多き熾火おきびよりたゞ一の熱のいづるを感ずる如く、數多き愛の造れるかのかたちよりたゞ一の響きいでたり 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
目は熾火おきびのごとくなる鬼のカロン、そのこゝろを示してみな彼等を集め、後るゝ者あれば櫂にて打てり 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
真っ赤に充血した両眼は大きく見ひらかれ(これで十日のあいだ一睡もしないのだ)、じっと動かぬ燠火おきびのように燃えている。
呻き声は絶え入りそうにもつれて上る。井戸の壁と起した石とに炤々乎しょうしょうことして燠火おきびかがやいていた。