“ざんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
残滓50.0%
惨死31.3%
慚死9.4%
慙死3.1%
斬死3.1%
殘滓3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにこそ「人生」は、あらゆるその残滓ざんしを洗って、まるで新しい鉱石のように、美しく作者の前に、輝いているではないか。……
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「君は覚えているだろう」と彼は声をとして云った。「あのきんという惨死ざんし青年が或る中毒にかかっていたことを」
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かの不貞無節なるお転婆てんばを事実の上において慚死ざんしせしめん事を希望します。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼の様な汚穢な心と獣的行の者は慙死ざんししなければならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と一言吐き出すように言うと、踞牀きょしょうに腰をおろした。全軍斬死ざんしのほか、みちはないようだなと、またしばらくしてから、誰に向かってともなく言った。満座口を開く者はない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「小説神髓」は文學に於ける封建社會の殘滓ざんしに死刑の宣告を與え、ブルジョア自由主義をこれに代えたものであつた。
唯物史観と文学 (旧字旧仮名) / 平林初之輔(著)