“ざんさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ザンサイ
語句割合
斬衰33.3%
残滓33.3%
残渣16.7%
長裾16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重きは斬衰ざんさいの親から、輕きは緦麻しまの親に至るまで、苟くも喪服を着くべき關係に在る者は、法律上必ず特別の規定を設けて、一言一行と雖ども、その尊卑長幼の關係如何に應じて
彼の行動を批判する彼自身のめたい正義観念もまざっていたが、要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や残滓ざんさいが、早くも考え疲れに疲れた彼の頭の中で、かしになったり
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
幼い時から、あらゆる人生の惨苦さんくと戦って来た一人の女性が、労働力の最後の残渣ざんさいまで売り尽して、愈々いよいよ最後に売るべからざる貞操まで売って食いつないで来たのだろう。
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
南は新しい長裾ざんさいを濡らしては困ると思った。南は鞭の代りに持っている羅宇らうの長い煙管きせるを驢に加えた。其処は晋陽しんようの郊外であった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)