“さをだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竿立66.7%
棹立33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こつちでは五ひきがみんなことりことりとおたがひにうなづきつてりました。そのときにはかにすゝんでつた鹿しか竿立さをだちになつてをどりあがつてげてきました。
鹿踊りのはじまり (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
拍車はくしやのついた踵が一度觸れると、馬は、最初驚いて竿立さをだちになつたが、やがて行つてしまつた。犬はその後を追つた。三つのものはみんな姿を消してしまつた。
しかし彼は、氣丈きぢやうな乘手が竿立さをだちになつた馬を制するやうに、それを抑へつけた、と私は思ふ。彼に對して試みられた優しい攻撃に對して、彼は言葉に依つても動作どうさによつても答へはしなかつた。
が、そんな事でなだめられる『東雲しのゝめ』でなかつたのか、それともすれ違ひさま、梯子の先が馬の尻に觸つたのか、馬はパツと棹立さをだちになると、馬丁べつたう法被はつぴをかなぐり捨てゝ、奔流ほんりゆうの如く元の道へ。